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浴衣選びのコツ
浴衣選びで失敗しないためには、浴衣の基本やコーディネートのポイントを知って自分のイメージにぴったりのゆかたを選べるようになることです。浴衣などを含め着物は基本、反物という一着分の布地を巻いていた状態で売られています。ただ、浴衣や小紋などのカジュアルな着物は、『プレタ』という仕立て上がった状態で売られていることが多く、種類も豊富にあります。実際に着る状態そのままでイメージも湧きやすく、仕立てる時間もかからないため初めて浴衣を購入するなら、店舗であれ浴衣通販であれ、断然プレタがオススメです。浴衣通販サイトでプレタの浴衣を購入する場合は、帯や小物もセットになっているものを選ぶと初めての浴衣選びでも失敗が少ないでしょう。浴衣セットとして販売されているものは、プロのスタイリストさんや着物のプロがトータルコーディネートをしているので、帯と浴衣が合わなかったなどどいう失敗もありません。
《ゆかたの基本知識》
上記で軽くお話した浴衣の種類や、浴衣の素材や柄について詳しくご説明していきます。浴衣の基本的な知識ですので、知っておくと浴衣を選ぶ楽しみが増えますし失敗も少なくなります。
浴衣の種類
浴衣には反物の状態で売られているお仕立てと、仕立てあがった状態のプレタがあります。
・お仕立て浴衣
反物の状態で選んで、自分のサイズに仕立ててもらうのがお仕立てゆかた。仕立てには仕立て代も時間もかかりますが、自分にぴったりのサイズに仕上がります。どんな体型の人でも安心なのも大きなポイント。
・プレタ浴衣
仕立て上がりの状態で売られているゆかた。ゆかたはおはしょりで身丈の調整ができるので、プレタサイズで156~168センチくらいまでの身長に対応可能。豊富な色柄から洋服感覚で試着しながら選べるから、はじめて買う方も安心。
浴衣の素材
ゆかたは元々、裏地のない木綿の平織生地でつくられていましたが、最近では麻を混ぜたものやポリエステル素材のものも多く、織り方も様々。特にさらっとした素材、シワになりにくい素材が人気です。色や柄を含めて好みのものを選べばよいのですが、初心者には、ある程度ハリのある素材の方が着付けやすく、着崩れしにくいのでオススメです。浴衣に少し慣れた方や上級者さんは、色柄だけではなくどんな生地なのか、着心地はどうなのかにも注目してみて。
・平織
もっとも基本的な織り方であるプレーンな平織は、
・綿コーマ
コーマ糸で縫われた、肌触りのよいしなやかな生地。洗濯を繰り返すと柔らかくなります。吸水性に富んでいるので涼しく着られます。
・綿絽(めんろ)
「綿絽」と呼ばれる縞状の隙間のある生地。
・紅梅(こうばい)
細い木綿糸の間に格子状に太い木綿糸を織り込んだ生地。
・楊柳(りょうりゅう)
縦方向に細長いしぼりがある織物。しぼりの形が柳の葉を重ねたようなので、この名前があります。シワになりにくく、肌触りがさらっとしています。
・絞り
昔ながらの浴衣地として絞染の技法でつくられた高級素材。凹凸のある独特の風合いが特長です。特に「有松・鳴海絞り」などが有名。
・セオα(アルファ)
肌触りが良く、通気性に優れたポリエステル素材。シワになりにくく、洗濯機で洗えて、アイロンなしで着れるというのも嬉しい限り。
浴衣の柄付と格
浴衣は元々湯上りに羽織ったり、寝間着として着られていましたが、現在は外出着として定着しています。しかし、着物としては一番カジュアルな位置づけですのでフォーマルなドレスコードのある場所では着ることができません。柄付け(柄の入り方)も、小紋と呼ばれる全体に同じ模様が繰り返されているものがほとんどです。洋服でいえば、カジュアルなワンピースかTシャツにデニムのイメージになります。浴衣を着て出かけられる場所は、サンダル履きで行けるところと考えれば解りやすいでしょう。浴衣の中には、絵羽と呼ばれる柄付けのものもあり、夏着物として半衿や足袋を合わせて、少し格を上げて着ることもできます。
浴衣柄付け
・小紋(こもん)…浴衣初心者さんにオススメ
上下に関係なく、全体に同じ柄が繰り返し入っているのも。浴衣はほとんどがこのデザイン。
・絵羽(えば)
模様が縫い目で途切れていない模様の付け方。
浴衣の柄について
季節と柄に、いろいろと決まりごとのある着物の世界ですが、浴衣だけは特別。特に季節感を気にしないで、好きな柄を着ることができます。植物柄も、ここで紹介したもののほか、椿や桜など夏や秋以外の季節のものも、ゆかたによく使われています。もちろん、季節を意識して、初夏に着るものと、柄や色を変えてきものらしいおしゃれを楽しむのも自由です。動物柄も、きものにはあまり描かれない、うさぎや白鳥などもあり、バリエーション豊かなものが特徴。自分の好みにぴったりの柄を探してみてください。
・植物柄……紫陽花・撫子・ポピー・バラ etc
・動物柄……うさぎ・ねこ・燕・白鳥 etc
浴衣帯のバリエーション
ゆかたの印象をがらりと変える3タイプの帯たち
カジュアルな兵児帯は、
結び帯という場合もあります。作り帯・結び帯は帯がまけない人など誰でも自分で簡単に浴衣を着つけられるように作られた、あらかじめ結んだ形に加工してある帯のこと。結びと胴の部分が分かれている二部式のものと、一本の帯を切らずに作ったものがあります。
名古屋帯は、着物に締める帯のなかでは、
浴衣通販以外は?購入場所
浴衣通販(ネットショップ)で浴衣を購入する以外に、下記のような場所で浴衣を購入することができます。浴衣通販サイトを含め、それぞれのメリット・デメリットを合わせてご紹介していきたいと思います。対面販売なら、
・浴衣通販(ネットショップ)
家から出ることなく、また外出先でも移動中や休憩時間にスマホからもお手軽に購入できる浴衣通販。わざわざ買いに行く手間が省け、重い荷物を持って帰る必要もありません。また浴衣通販サイトは無数に存在するため、店舗よりも数多くのデザインやカラーの浴衣があり気に入るものが見つかりやすいのが◎。実際にモデルさんが着用している写真も多いので、イメージが掴みやすいです。
・ブランドショップ
浴衣や着物の人気ブランドは、ショップ展開しているところがほとんど。好きなブランドのショップなら、気に入る浴衣がすぐに見つかりそう。
・デパート・百貨店
浴衣の時期になると、ほとんどの百貨店で浴衣販売の特設会場が展開されます。色々なブランドが一度にみられ、数多くの中から選ぶことができます。また対面販売なので着付けや着こなしのアドバイスもしてもらえますし、しょっとした疑問も解決できます。
・呉服店
古くからある呉服店屋さんも、夏は浴衣を取り扱います。ちょっと敷居は高いけれども、専門知識豊かな店員さんのアドバイスは魅力的です。経験と豊富な知識をいかしてあなたにぴったりな浴衣を選んでくれるでしょう。また浴衣を選んでくれるだけではなく、浴衣の着付けや浴衣の保管方法などもきちんとアドバイスしてくれます。
浴衣を着つける時に必要な小物は?
浴衣を着る時の下着は?
みえないからってあなどれないのが、浴衣を着る時の下着。いつもつけている下着ではなく、やはり浴衣専用の下着をつけると浴衣の着付けも綺麗に仕上がります。普通の下着だけで浴衣をきてしまうと、下着が透けてしまったりラインが浮き出てしまう場合があります。浴衣専用の下着がでているということは、ちゃんと意味があってのことなので『見えないからいいや』ではなく、見えないからこそその重要性を考えてきちんと浴衣専用の下着を身に着けるようになりましょう。
浴衣の下着の種類と着方
・カップ付きワンピースタイプの下着
簡単に着れるワンピースタイプの下着。ワンピースタイプの長めの丈で透けを防止してくれるだけではなく、汗を吸収してくれる役割があります。またカップ付きのものだと、わざわざブラを付ける必要もないので締め付け感もありません。
・セパレートタイプの下着
浴衣専用下着には。簡単に着れるワンピース型の下着以外に上下に分かれているセパレートタイプの下着があります。上を肌襦袢、下を裾よけといい、スカートのように着用できる肌着です。
・和装ブラ
→浴衣専用下着には和装用ブラがあります。カップ着きではないワンピースタイプの下着や手持ちのスリップで済ませる場合は、下に和装ブラを付けると仕上がりがキレイになります。特に胸の大きい人は普通のブラだと帯の上に胸が乗ってしまい、老けて見えてしまうので和装用ブラを付けることをお勧めします。
浴衣姿を綺麗なシルエットに仕上げるコツ
浴衣は凹凸のないシルエットになるよう補正すると、キレイな浴衣姿になります。ここでは補正の仕方とポイントを覚えておきましょう。
・なぜ補正は必要なの?
浴衣姿は、凹凸が少ない方が美しく見えて、着崩れもしにくくなります。補正はそのために行うもので、浴衣を着る上でとても大切なプロセスとなります。くれぐれもくびれたシルエットにならないように注意して浴衣を着付けましょう。補正は必ずしも必要でありませんが、身体に凹凸があるままだと着付けしにくく、着崩れの原因にもなります。タオルや専用の下着、補正グッズを利用して、キレイなシルエットを目指しましょう。
・胸の補正の仕方
浴衣の胸元をキレイに見せるためには、和装ブラやスポーツブラを用意するのがベター。胸板が薄い人は、和装ブラの上部にたたんだ手ぬぐいを挟むとふっくらとしてキレイに。和装ブラをしても胸が目立つグラマーさんは、和装ブラの下(胸の下)に薄くたたんだ手ぬぐいを挟むと、段差がなだらかになります。
・タオルを使った腰の補正のしかた
家ににあるタオルと腰紐で、簡単な補正アイテムをつくりましょう。透けを防止するため、タオルは白っぽいものを使用してください。このプロセスでは腰の補正を紹介しますが、自分の体形に合った補正をしてみましょう。
1、修正したい腰(ウエストのくびれ位置)にタオルをあてる。
2、固定したタオルを腰紐でちょう結びをし、完成。
※ウエストがくびれている人、腰が凹んでいる人は、ウエストに巻いたタオルに、たたんだタオルをさらに重ねて巻くのがお勧めです。
・こんな便利グッズも!
タオルで補正するのが面倒な人は、和装専門店で購入できる便利な補正グッズを利用しても◎。腰に巻いてマジックで留めるだけなので、簡単に補正することができ面倒くさがり屋さんにはぴったりです。
ずっと綺麗に着るための浴衣のお手入れと収納
浴衣を着たあとは、その日のうちにさっとお手入れしましょう。シーズン最後にはしっかりとお手入れして収納すれば、長持ちします。
・浴衣を着たあとのお手入れ
夏に着る浴衣は、どうしても汗をかいてしまうもの。帰ったらかならず風をとおして汗を取りましょう。疲れていても面倒がらずに、その日のうちに下記の手順でお手入れを済ませることがポイントです。
①ゆかたはハンガーにかけておく
→脱いだらすぐに、ハンバーにかけましょう。全体的に軽くホコリを払い、霧吹きで水分を与えます。水分が蒸発するときに、汗やニオイが一緒に消えます。日陰で風通しのよい場所に、一日干します。長くかけ過ぎると生地が伸びる場合があるので注意。帯や帯揚げ、帯締めも同じようにかけ、湿気やシワを取ります。
②たっぷりの汗は乾いた布でたたき出す
→炎天下などでたっぷり汗をかいてしまった場合は、すぐに干しません。衿元やウエストまわり、脇の下など、汗じみができている部分に霧吹きで水をかけ、乾いた布で挟みます。両側からたたいて布に汗を追い出します。すべて終えたら①同様にハンガーにかけ、あらためて全体に霧吹きをかけます。
③目立つ汚れはベンジンで処理
→裾・衿・袖口などは汚れやすい場合です。特にファンデーションで汚してしいまうことも。そんあときはベンジンをガーゼに含ませ、上からたたいてのばすようにします。このとき、裏にタオルを敷いて、タオル側にも汚れを移すようにします。こすったりもんだりは、汚れが繊維に潜り込むのでNGです。ベンジンはドラックストアなどで購入でいます。
④気になるシワはアイロンで取る
→シワが気になる部分は、、まず裏から低い温度でアイロンをかけます。それでもまだ表からシワが目立つようなら、表にもアイロンをかけますが、必ずあて布の上からかけるようにします。帯も同様です。生地を伸ばすようにかけてしまうと型崩れするので、軽く押さえるようにするのがポイントです。
⑤肌着は脱いだらすぐに洗濯機へ
→肌襦袢、裾よけ、腰紐等の肌着類は、木綿のものは洗濯用ネットに入れて、洗濯機表示のタグを見て、確認することを忘れずに。
⑥下駄はホコリを払いタオルで拭く
→下駄も帰ってきたら、すぐにお手入れをしましょう。表面のホコリや汚れは乾いた布で払い落します。その後、固くし絞った濡れタオルで拭きます。湿気を十分に取るため、陰干しをしましょう。
浴衣のたたみかた
浴衣は正しくたたむと、とてもコンパクトになります。縫い目に沿ってたたむので、シワの心配もなし!正しいたたみ方を覚えて、ゆかたを収納しましょう。
①平らな場所に衿を左にして広げ、下前の脇線でたたむ。
②①で折った下前を、おくみ線に沿って手前に折り返す。
③衿元と衿下を合わせて、上前のおくみ線を下前のおくみ線に重ねる。
④身ごろをわせたら、下のような手順で衿をたたむ。
衿のたたみ方
1、衿をたてるようにキレイに出す。
2、衿の中央を折りMの形にする。上前側にある衿をたおす。
3、下前にかぶせるように戻す。
⑤衿を折りたたんだところ。
⑥上前の脇線をもって、下前の脇線に重ねる。
⑦左袖を身ごろの上に折り返し、身ごろを三つ折り、または四つ折りにする。
⑧右袖を裏に折り返して、完成。
シーズン後のお手入れと収納法
夏が終わったら、浴衣を着れるシーズンも終わりです。汗、ニオイ、汚れ、シワを落としてきちんと収納。来年に気持ちよく着るための大切な準備です。ここでは浴衣と帯や下駄などの小物類まで詳しく収納方法をご紹介していきたいと思います。
シーズンオフの浴衣のお手入れと収納法
①ハンガーにかけてさっと汚れを確認します。ひどい汚れがある場合はベンジンで落とします。
②ゆかたは木綿やポリエステル素材のものが多いので、基本的には洗濯機で洗えます。洗濯ネットにいれるために、裏返して背中の縫い目が内側にくるように半分たたみ、袖をたたんで蛇腹に折ります。
③裾の部分が一番汚れているはずなので、外側にくるようにして洗濯ネットに入れます。他の部分の汚れが目立つ場合は、汚れた部分を外側にします。
④弱水流のドライモードで洗います。ゆかたは柄の落ちの可能性があるので、肌着はもちろん、他のと一緒にあらわないようにしましょう。最後に一分弱の脱水にかけます。
⑤洗い終わったら裏返しのままハンガーにかけ、シワを手で伸ばしながら干します。
⑥生乾きの状態でハンガーからはずし、裏側からあて布をしてアイロンをかけます。生地を伸ばしてしまわないよう、押すようにアイロンをあて、少しずつジグザグにかけます。
⑦再度ハンバーにかけて熱を取り、冷めてからたたみます。たとう紙に包んで、しまうのがベストですが、持っていない場合は大きめの風呂敷などで代用します。
・帯
①よごれはベンジンで処理するか、落ちない場合はクリーニング店に相談しましょう。
②アイロンをかけてシワを取り、半分にたたんでさらに三つ折りにします。刺繍や大きな柄はその部分が折れないようにずらします。
③ゆかたと一緒にたとう紙や風呂敷にしまう場合は、間に白い紙を挟んでおくと色移りの心配がありません。
下駄のお手入れと収納方法
①ブラシで軽くホコリを払い、汚れなどはタオルで落とします。
②指の跡がついている場合は、石鹸水をつけて拭き、半日~1日、風通しのよいところで陰干しします。
③しまうときは鼻緒がつぶれないように、固めの紙を巻いたものを挟んでおきます。
浴衣小物のお手入れと収納方法
・伊達締めはシワを伸ばしながらクルクルと巻いておきます。
・腰紐は五角形にたたみます。片方の端を斜めに1巻きし、先を中に折りこみます。残りの紐を、五角形の各辺に合わせて巻いていき、最後に端を中に入れ込みます。
浴衣でのお出かけが楽しくなる浴衣Q&A
初めて浴衣を着て外出すると、着崩れたり所作がわからないことも……。そんな時に覚えておきたいことをQ&Aで紹介します。
Q,ゆかたを着たときに大切なことは?
A,姿勢や足元に気を付けましょう
・立ち姿→いつも気が抜けない!?背筋ピン!を心がけて
→いつでもキレイに見える姿勢を心がけましょう。背筋はピンと張りますが、反り返してしまうと帯が前に出て美しくありません。背中の力を抜いて、背筋だけ伸ばすようにしましょう。
・肩や腕→腕を動かすときは、たもとを椅子や小物などで引っ掛けないようにしましょう。
・バッグ→手で持つか、手首にかけて。袖がシワになるので、肩や肘にかけないようにしましょう。
・すてきな歩き方→小さめの小幅で女性らしく歩く
→歩幅は肩幅くらい、大股や外股はもちろん、早歩きも美しくありません。裾から足がのぞかないようにし、下駄の前方に重心をかけてゆっくりと歩きましょう。あごはやや引き、遠くを見ながら歩くと美しく見えます。
・裾→上前が多少めくれるくらいは気にしないで。肌着や肌が見えるほどめくれるのはNGです。
・足→立っているときは足を開かず、片方を半分ほど前に出します。足先はほんの少し内向きに。
Q,下駄をはくと足が痛くなってしまいます。なにか、
A,鼻緒を広げておきましょう
→新品の鼻緒の下駄をそのまま履くときつく感じることも。そんなときは左右の鼻緒を少し広げてから履くと痛くありません。
鼻緒は太めで柔らかい生地のものを選ぶと楽です。また下駄を履いて歩くときは親指と人差し指の間に隙創膏を貼りましょう。
Q,ヘア&メイクはどんな感じがいいのかな?
A,湯上りイメージでスッキリと控えめに
→ゆかたは夏に着るものなので、他人から見て暑苦しく感じない、すっきりした清涼感のあるヘアスタイルが◎。アップにするときなど、衿につかないスタイルがオススメです。メイクも控えめで透明感のあるほうが涼しげです。チークを明るめに入れて健康的なワンポイントに。
Q,ゆかた美人のふるまい方は?
A美しい座り方→猫背にならないように注意!
→せっかくのゆかた姿を猫背では台無し。椅子には背筋を伸ばして浅めに座ると帯の形が崩れず見た目もキレイに!
できるだけ深く座って寄りかからないようにしましょう。後ろの結んだ帯が崩れるだけではなく、見た目も美しくありません。
・背→背もたれに寄りかからず、浅く腰掛けて背筋を伸ばします。
・袖→両手は膝の上に重ねるのが基本。手を伸ばすときは、腕がむき出しにならないように片方の手で袖口を持つのが美しい所作です。
・足→左右を揃え、裾が開かないように。足元も見られているので特に気を付けましょう。
・トイレの入り方→ゆかたが乱れやすいのでていねいに
→ゆかたの上前の裾、下前の裾、ワンピース型肌着の上前の裾、下前の裾の順に、端を帯の上側に挟みます。着崩れしないように、一枚ずつめくるのが基本。戻すときは逆の順に一枚ずつ、元に戻したら裾やおはしょり、帯の乱れなどを正してからトイレを出ましょう。
・人と差をつけたい→一生の思い出に!可愛らしく写真に写るコツ
→はじめてのゆかた姿、新潮したゆかた姿、いろいろと思い出に残しておきたいですね。
point1、裾が広がると太って見えるので、膝を揃えて立つ。
point2、背筋を軽く伸ばし、お尻を引き気味にしておなかを出さない。
point3、手は下した方がスマート。上げるときは生腕が見えないように。
point4、バックスタイルで帯を見せる、袖を広げるなど、ゆかたアピールも。
・こんなシーンも注意→ゆかたの所作
・手を挙げるとき
→手を挙げるときは肩をなるべく動かさず、袖口を反対の手で押さえるとおしとやかに。身八つ口から肌着がみえないように、また帯から脇の生地が出ないように、脇は締め気味で。
・食事をするとき
→たもとを常に意識して、テーブルの上に出すときは反対の手で押さえて。ハンカチを帯の上に挟むか膝の上に置いて、食べこぼしなどでゆかたを汚さないように気を付けましょう。
・車に乗るとき
→片足を上げると裾が開いてしまうので、基本は片足からではなく腰から乗ります。シートの手前に腰かけ、膝を合わせて回転するように両脚を中に入れます。降りるときは逆になります。
Q,ゆかたを着るのは何月がベスト?
A,温暖化の影響で着られる時期が長めに?
→一般的のルールでは単衣(裏地のないきもの)を着る時期は6、9月、ゆかたを着る時期は7月から8月とされています。最近は温暖化の影響で5月くらいから汗ばむような日もあるので、5~6月からゆかたを着てもいいのでは?という意見もありますが、その時期にゆかたを着るのはお祭りのようなシーンが、家の中だけにとどめておいた方がいいでしょう。8月でもお盆過ぎにゆかたを着ていると寒々しく見えるといわれることも。しかし、せっかく可愛いゆかたを手に入れたのに、細かルールにとらわれ過ぎるのもつまらないですし、ゆかたを着ていきたい機会もたくさんあります。そんなときにオススメなのは、ゆかたの下に美容衿を付けて単衣のきもの風に着こなすこと。きもの風に見えるので出かけられるシーンも増えます。美容衿を付けたときは足袋を履いて出かけることをお忘れなく。
・美容衿ってどんなもの……?
→半衿部分だけの付け衿。ゆかたの下に美容衿を付けただけで簡単に夏きものを着ているような装いになります。夏場に汗などで汚れやすい衿ですが洗濯も可能なのでオススメです。
Q、ゆかたはどこにでも着ていけるの?
A,フォーマルなシーン以外ではOKなところが増えています。
→ゆかたはカジュアルなものなので、基本的にはフォーマルな場所はNG。最近ではホテルやレストランなのでもOKの場所があり、逆にゆかたで行くとサービスを受けれることもあるようです。ゆかたではなく下駄がNGの場所もあるので注意。事前に確認してから出かけることをオススメします。
Q,ゆかたが外出先で汚れてしまった
A,拭いたりもんだりせず、つまんで落とすだけに
→ゆかたを飲み物や食べ物で汚してしまった場合、拭いたりもんだりはしないように。逆に汚れが広がったり、繊維に潜り込んで落ちづらくなります。水分はティッシュなどで吸わせるだけに、その他の汚れはつまみ取るだけにしましょう。帰宅後にベンジンなどのシミ取り剤などを使っても落ちなければ、専門店に任せた方が無難でしょう。
Q,みんなゆかたのときは何を持ち歩いているの?
A,必需品だけにして荷物は少なめに
→荷物はできるだけ少なくしたほうがベター。その上で、あると便利なものを紹介します。ぜひ持っていってほしいのが、ばんそうこうです。下駄を履きなれていない人は足が痛くなってしまうことも。そんな時、鼻緒やツボがあたって痛い部分にばんそうこうを2重に貼ってケアしましょう。手ぬぐいはハンカチがわりにもなるし、帯が緩んだ時の応急処置などにも使えてオススメ。トイレでは、きものクリップがあると便利。余裕があれば足袋や足袋ソックスを持っていると室内に上がるときに安心です。
Q、着崩れしていまったらどうすればいいの?
A,キレイに着付けして出かけても着崩れてしまうことがあります。それぞれの直し方を覚えましょう。
・衿合わせの乱れ→衿元がはだけてきたら……
→衿元が開いて浮いている状態になったときの、帯をほどかない直し方を覚えましょう。
直し方→下前の衿は身八つ口から左手を入れて引き、上前の衿は右手で引く。引いた分の衿はそれぞれ胸紐に挟むようにする。衿元はのどのくぼみを中心に左右対称に衣紋のつまり過ぎに注意。
・衣紋のつまり→衣紋がつまってきたら…
→衣紋がつまってきてしまうとあか抜けない印象に。でも簡単に直すことができるから安心です。
直し方→帯の中の背中心を下に引っ張る。おはしょりを引っ張ってしまうと、おはしょりが崩れてしまうので注意。
・脇のゆるみ→脇がたるんできたら…
→腕や肩をあげたりしたときに、着崩れを起こしやすいのが脇の部分です。脇がたるんできたら直しましょう。
直し方→たるんだ部分を左右にそれぞれ帯の中に入れ込む。出来たら胸紐の下に入れるのがよい。
・帯のゆるみ→帯がゆるんできたら……
→動いているとどうしても、帯がゆるんできたり形が変わってしまいます。そんなとき、手ぬぐい一枚あれば簡単に直すことができます。
直し方→帯を締め直すことが難しいときは、持っている手ぬぐいを使って直す。背中のゆかたと帯結びの間に、下から手ぬぐいを平らになるように入れ込む。
これで安心!!ゆかたを買いに行く前の不安解消Q&A
→はじめての人がゆかたを買いに行く前に抱く疑問に答えてもらいました。
Q,持っているゆかたや帯でコーディネートの相談をしてもいいのですか?
A,何でも相談してみてください!実際に持って行っても大丈夫です。
comment①このゆかたに合わせた帯がほしい!という方などに小物合わせもしています。
comment②写真ではなく実際にお持ちいただいた方が合わせやすいと思います。
comment③もちろん、お手持ちの中でのコーディネート相談も承ります。
Q,年齢によって行く店は選んだ方がいいですか?
A,ルールはありません!すべてはコーディネート次第です。
comment①事前にネットや雑誌などで、行きたいお店がどんなデザインの商品を扱っているか情報収集しておくと安心です。
comment②「年齢」でしばるのは、着る幅を狭めてしまいます。着たいものをセレクト頂、お好みに合ったコーディネートを提案いたします。
comment③色、柄豊富にございますので、その中からお客様の雰囲気やお好みに合った商品をご紹介致します。
Q,ゆかたの知識がまったくないけれど、事前に必要な知識はありますが?
A,専門知識は必要なし!着たいゆかたのイメージがあるといいみたい。
comment①必要ありません。個性的に着たい方はイメージを決めて来て頂くのがオススメです。
comment②特にありませんが、どういうスタイリングにしたいか明確だと選びやすいと思います。
Q,ゆかたを買いに行く前に、買っておかないといけないものはありますか?
A,必要なものは、ショップで購入可能です。
comment①タオルや着付け小物がお家にあれば購入不要ですが、何も持っていなくても、全て購入頂けます。
comment②肌襦袢(キャミソールやペチコートなども可)、腰紐2本、伊達締め、帯板、人によってはタオル、衿芯が必要ですが、ショップで購入して頂けます。
comment③事前に購入しておくものは特にありませんが、お手持ちの着付け小物を把握してご来店頂くと無駄がありません。
Q,どんな服でいくべきですか?
A,試着するなら、厚手ではなく襟元が開いているものを!
comment①ボリュームのない洋服でお越しください。パーカーやタートルネックを避けることをオススメします。
comment②どんな服装でもご試着は頂けます。アウターは脱いでいただきます。
comment③洋服の上からフィッティングしますので、タイトな感じの服装のほうが望ましいと思います。
Q,プレタのゆかたのサイズはどれくらいあるのですか?
A,一般的な洋服のS~Lは対応可能。
comment①展開は1サイズですが、着付け次第で150~165センチくらいの方に対応が可能です。
comment②Sサイズ152センチ前後、Mサイズ163センチ前後、Lサイズ170センチ前後なので、多くの方にご利用頂けます。
Q,どの時期にお店に行くんのが一番いいですか?
A,春にはスタート!人気柄は夏には売り切れも!
comment①4月末から順次、入荷致します。種類が一番多くなるのは5~6月頃になるます。7~8月になると、サイズ切れなども出てきます。
comment②4月から新作のゆかたが入荷しますので、4月が一番種類が揃っています。早めにご来店頂くことをオススメします。
comment③4月からゆかたの展開が始まっています。人気柄は売り切れてしまう場合もありますのでお早めにお買い求めください。
Q,その日に買わなくても問題ありませんか?
A,試着だけでも大丈夫!取り置きも、購入確実な場合、短期間なら可能。
comment①ご購入が確約されている場合のみ、数日間の取り置きが可能です。
comment②試着だけでもご来店頂けます。購入決定ののみ、キャンセル不可ですが1週間の取り置きを承ります。
Q,買ったその日に着つけてもらえますか?
A,ショップによりサービスの内容はそれぞれ。事前に確認しておきましょう。
comment①着付けは有料になりますが、事前に予約して頂ければご購入の当日でも可能です。
comment②ゆかたと帯をご購入頂いた方には、サービスで着付けを行っております。その日の混雑状況や予約状況にもよるので、事前予約をしておくと安心です。
Q,お店の人にどんなことを伝えるべきでしょうか?
A,身長、好みのスタイル、行く場所など。
comment①好きな色や柄、どのような雰囲気(可愛く、大人っぽくなど)にコーディネートをしたいかをお伺いします。
comment②差支えなければ、どこで、どなたと?などをお聞かせいただければお客様に合ったオンリーワンのコーディネートをさせて頂きます。
comment③身長・色・柄の好みなど。どんなシーンでお召しになりたいかもお伺いすることがあります。
Q,予算はどれくらいですか?
A,ゆかたが30,000円前後、帯が15,000円前後です。
comment①オリジナルのゆかたは30,000円台が中心です。帯は12,000~20,000円といったところで、帯飾りは7,000円程度からご用意があります。
comment②ゆかた30,000円前後、帯12,000前後です。ゆかたと帯で35,000~53,000円くらいだと思います。ゆかたと帯を合わせて購入したほうが、コーディネートが決まりやすいです。